エナメル質（Enamel)

白く輝いて歯を覆っている、人間の体の中で一番硬い組織です。物を咬むとき歯にかかる力は約60kgにもなります。

ぞうげ質（Dentin)

歯のほとんどを占めているのが象牙質です。硬く感じられる象牙質ですが、実は非常に小さな穴の開いた組織なので、磨り減ったり、虫歯にならないようにするために、エナメル質あるいは人工的にクラウン（冠）で保護される必要があります。

歯髄(Pulp)

いわゆる神経といわれている軟らかい組織で、血管や神経などからなっています。歯の発育時には栄養を補給し、成長し切ると感覚器官として働きます。虫歯などで歯髄がダメージを受けると、たとえ根管治療で治療できたとしても、象牙質への栄養補給路が絶たれ歯はもろくなってしまいます。したがってクラウンを被せて保護する必要があります。

歯槽骨（Bone)

歯の根は骨の中に植立しています。健康な歯は歯槽骨の維持に役立ち、また健康な歯槽骨が歯をしっかりを支えます。

歯根膜（Periodontal ligament)

骨の中に納まった歯を、トランポリンのスプリングのような働きで支えて、咬んだ力のショックが直接骨に伝わらないようになっています。

歯肉（Gum)

歯の周囲の骨を覆っている部分です。食物を咬んだりブラッシングをすることによって健康が保てます。歯肉の病気は歯槽骨を失う原因になるので注意が必要です。歯肉が失われると歯根が露出して知覚過敏や歯根面齲蝕になりやすくなります。

歯冠（Crown)

歯肉の上に出ている部分を歯冠と言います。

歯根(Root)

歯肉の下の骨の中に納まっている部分が歯根です。歯根は歯冠の約２倍の長さがあります。

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