歯科治療の前準備として行われ、切削操作、充填処置、歯内療法などの治療に有用。

治療歯および必要な歯を唾液から守り、さらに口唇、頬、舌などの障害物から隔離するための方法で、１８６４年、Barnum.S.C.によって紹介された。簡易防湿法と異なり、完全な防湿が得られる。

利点

1. 手術野が確保され、諸操作が正確確実に行える。
2. 乾燥状態を保つことが出来るので、材料の理工学的性質を十分発揮することが出来る。
3. 口腔軟組織の損傷を防ぎ、保護することが出来る。
4. 小器械機具の転落による偶発事故や、薬物の誤滴その他の不快事故を防止出来る。

能率良くラバーダムをかけるには、いつも器材をチェアーサイドに用意しておくことが大切だ。そして、ラバーには中央にあらかじめラバーダムパンチで大臼歯用の穴をあけておく。

この穴のままで小臼歯にも充分使える。暇なときに沢山用意しておくとチェアータイムの短縮になる。日常臨床でラバーダムを使いこなすにはいかに短時間でラバーがセット出来るかにかかっている。

当院では歯科衛生士が行っているが、早ければ10秒から20秒でセット出来る。

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