８月２２日（日）

金曜日に入院して次の月曜日が手術日だった。レントゲン写真や採血、心電図、心エコーの検査は初診時にやってしまっていたので、金、土、日の３日間はほとんどすることもなくワイヤレスの心電計でモニターされているだけだった。

唯一術前の準備としてはカテーテルを入れる予定の鼠径部の剃毛だった。入院した日に担当の若い看護士さんから自分でやるかどうか聞かれたが、自分でやれっていわれても要領がわからないから、やってもらうことにした。

今年４月にこの病院でアブレーションをやった同級生のNさんも看護士さんにやってもらったといっていたので、始めからそのつもりでいた。はずかしいといえばそうだが、もうそんな歳でもないし、どちらかといえば仕事とはいえ看護士さんのほうが気恥ずかしいだろうにと思った。

土、日は外泊してもよいといわれたが病院にいることにした。術前で服薬を最小限にしているので自宅に戻って発作が起こってもいやだったからだ。時間つぶしに本とCDを持ってきたが、本は意外に読めなかった。CDはよく聴いた。

最も楽しみだったのは、巡回してくれる看護士さんとの短い会話だった。ここでは患者ごとにチームを組んで担当してくれている。私は青チームだった。また、同室の患者さんとの会話も楽しみだった。隣のベッドのFさんは病院の情報をよく知っていて、ここの常連さん？らしい。病院のすぐ近くに住んでいるという。

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今回の入院で最も気になることは、先生を信頼しているとはいえはたしてアブレーションが上手くいくかどうかだった。また、術中自分が大丈夫だろうかということだった。人一倍怖がりなので、セデーション（鎮静法）を行ってもらうように頼んだ。おかげで、術中のことは何も憶えていない。セルシンを静注する方法だが、本当にやってもらってよかったと思う。

アブレーションの終わり近くで、鎮静法から覚めてきた時、先生の声が聞こえてきた。通電された時、心臓の中で熱い感じがしたので、思わず「熱いっ」て言ってしまった。それ以外は快適というか、導尿の管が痛いぐらいで、といってもかなり痛かったが、無事終了した。

その後、ICU室で一晩過ごした。個室だった。ベッドが窮屈で不快だった。完全に止血するまで動けないのだ。しかし、何かあると看護士さんがすぐ来てくれた。ここはいたせりつくせりという感じで、その点は安心できた。ここでもよく寝た。鼠径部の止血を確認して、導尿の管をはずしてもらって、やっと寝返りが打てるようになった。

次の日の朝、４A病棟に戻った。

８月１５日（日）

しばらく日記を休んでしまった。(^^ゞ　１３日から１６日までお盆休みなのでのんびりしている。休養たっぷりで、体調もかなりよくなった。術後しばらく不整脈があったので、悲観していたのだが、この調子だとなんとかなりそうな気がしてきた。私はアブレーション治療のことを少し軽く考えすぎていたと思う。退院して次の日から仕事を入れたのはどうも無理だったようだ。

入院記を書いてみようと思ったのだが、なかなかまとまった物はかけそうもないので、思いついたことを思いついたままに書いてみようと思う。

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まず、病室だが、出来れば個室がいいと思っていた。入院時に頼めばよいと病院から渡された書類に書いてあったので、予約などしなかった。それで 入院の日に申し込んだら個室は空いていないということで、病棟の入り口の４人部屋になった。婦長さんが案内してくれて、申し訳ないと言ってくれたのだが、その４人部屋はすっきりしていて きれいだった。しかも私にあてがわれたのは窓辺のベッドだった。とっさに、これで充分だと思った。南向きでとても明るい。

この部屋には先に２人の患者さんが入っていて、私が挨拶すると気持ちよく迎えてくれた。重病ではなさそうだ。後で分かったことはこの病室は、検査とか短期入院の患者さん向けになっているらしい。二人は冠状動脈に問題があるらしくて、検査入院ということだった。

荷物を開けて、 身の回り品をベッド脇のこじんまりした戸棚にしまった。パジャマに着替えると、早速担当の看護婦さんが来て、無線の心電計を胸につけてくれた。これでナースステーションで 心電図のモニターが出来るという。

入院した時は心房粗動の波形が観察されたようだが、夕方にはどういうわけか、不整脈が消えてしまった。１ヶ月以上も続いたのに、しかも昨日の夕方は動悸が激しくて不安になるほどだったのに 、多分入院していつでも診てもらえると思うと安心して消えてしまったのだろう。しかし、これで帰るわけにはいかない、一時的に治まっているだけだからだ。

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その日は昼食と夕食が出た。「心疾患食２００」と書いてあった。カロリーを低めに抑えてあるようだ。私には量が少し足りない。そして薄味だ。塩分を１日７ｇほどに抑えてあると言う。あまり味がしない。

私がこの入院で得た教訓の一つは、体にいい食事というのはこういうものかということが実感できたことだった。

もう一つは、睡眠だ。午後９時３０分消灯と言う。いままでは毎日午前１時ごろ寝ていたのだからとてもその時間には眠れないだろうと思った。しかし、個室ではないので、いつまでも明かりをつけて起きていると、 同室の患者さんの睡眠の妨げになる。看護婦さんにも、早く寝るように言われた。

消灯してしばらくすると闇に目が慣れてきた。天井に映る窓の隙間から入ってくる外の光や廊下の光をぼんやり感じているうちにスーッと眠ってしまった。 さすがに翌朝は薄暗いうちに目が覚めてしまった。何もすることがないので用意してきたCDウォークマンでハイドンを聴いていたら、また眠ってしまった。

８月５日（木）

７月３０日から８月４日まで不整脈の治療のため静岡県立綜合病院へ入院した。カテーテルアブレーションという手術をしたのだが、詳細についてはいずれ書いてみたいと思う。

７月２５日（日）

Nicholas Sparks の 「Three Weeks with My Brother 」を読み終えた。これは小説ではなく、半生記とでも言ったらよいような本だ。彼の生い立ちや人生の実感をお兄さんと出かけた３週間の世界旅行記に 並列して述べている。この本を魅力的なものにしているのは、旅行記と半生記を合体させたことによると思う。

旅行は、３週間をかけて世界各地の歴史的な場所を巡るという団体旅行なのだが、二人とも結婚していて小さい子供がいて、しかも忙しい仕事を抱えていながら、このように贅沢とも言える長期間の休暇をとって、しかもそれぞれの家族と一緒ということではなく、ともすれば疎遠となりがちな兄弟二人で出かけたことに意味があった。

インカ帝国のマチュピチュ遺跡から、イースター島、アンコールワット、マルタ島の古代遺跡等等、距離的に普通はなかなか行けないところを団体旅行の利点を生かして訪れている。そして、その時々に思い浮かんだ彼の生い立ちや、両親、兄弟の生活の楽しい思い出、そして軋轢、逆らえない運命、最愛の肉親を失った悲しみを、記述している。

作家として大成功していても、心は一般庶民と変わらない、真摯な生き方を垣間見ることが出来た。感動の１冊だ。

http://www.nicholassparks.com/

7月11日（日）

待合室のエアコンを新しくした。以前のは新築移転以来使ってきたもので、運転音がゴーゴーとうるさく、また温度管理が難しく、知らないうちに温度が下がりすぎたり、といって少し調節すると今後は暑くなりすぎで、患者さんは大変だったに違いない。

今度はインバーターエアコンなので音は静か、風量もマイルドで、ついでに受付と院長コーナーにも噴出し口をつけてもらった。したがって我々も快適だ。患者さんは出来るだけ待たせないようにしているが、新しいエアコンでより快適に過ごしてもらえると思う。

7月4日（日）

とんだ誇大広告だった。ゴキ○○とか××××という、粘着性の泡をスプレーして捕獲する方法を試してみたが、泡が出なかったり、泡がかかっても逃げられたり、数回試す機会があったにもかかわらず、一度も捕獲できなかった。しかも床や家具についてふき取れない粘着性の泡の始末に時間がかかったりで散々だった。

高価でしかも効果がないとなれば、いずれ消えていく商品に違いない。テレビのCMを見て、一度は興味で買ってみても、二度と買わないだろう。

それに比べると、アルコールスプレーを吹きかけてゴキブリのをよろけさせて捕まえる方法は、より確実で、衛生的だ。これからはやはり片手にスプレー、片手にトイレットペーパーを持ってゴキブリを捕獲しようと思う。大型のゴキブリにはアルコールの効きが悪いこともあるので新聞紙を丸めた物で叩く必要があるかもしれないが。

6月26日（土）

うちの娘がバス停で待っていた時、コンビニから出てきた若い女性が半狂乱に泣きながら何かを探していたという。店の前につないでおいたチワワが、いなくなってしまったらしい。

店では食物を扱っているので中には動物を入れてはけないことになっているのだ。

買い物の間、犬などを店の前につないでおくことは時々見かける。今人気の高価な犬だったら、誰かが持って行ってしまうことは考えられないことではない。散歩の途中何か買い物が必要になったのだろうが、ほんの一瞬の出来事だったはずだ。

物を亡くしたり盗られたりすることはショックだが、ペットのように家族同然にいやそれ以上に慈しんできたものが急にいなくなるということは、耐え難いことだ。その女性の愛犬が急にいなくなったことの驚きと悲しみは想像できる。

誰かがもっていってしまったのだろう。ひょっとして見つかるといいのだが、

6月21日（月）

Nicholas Sparks の小説 The Note Book が ペーパーバックのUSA、Top10の1位になった。映画化の影響だと思うが、ファンとしてはとても嬉しい。ところが実は、私はまだThe Note Book を読んでいないのだった。早速アマゾンに注文しなくては、、

6月10日（木）

以前、消毒用アルコールをスプレーしてゴキブリを捕まえる方法をご紹介した。ほとんどの場合有効だが、大きなゴキブリには逃げられてしまうこともある。

それで何かよい方法がないかと思っていたら、粘着性の泡をスプレーして捕獲する方法があるらしい。ゴキ○○とか××××という製品だが、テレビで宣伝しているという。早速、買ってきた。

アルコールを吹きかけて動きが鈍くなってから、ゴキ○○を使ったらより確実ではないかと思う。それで今度出てきたら使ってみようと思っているのだが、まだその機会はない。早く出て来ないかなと待っている。(^^♪

５月３０日（日）

昨日、富士市のＫ先生に誘われて小沢鈴代ヴァイオリンリサイタルに行った。ロゼシアター中ホール　ピアノはアレクサンダー・セメツキー。小沢鈴代さんはＫ先生の患者さんだそうでＫ先生は奥様とご一緒だった。

演奏はヘンデルのバイオリンソナタ第４番ニ長調作品１-１３から始まった。バロックということと、やや抑えた感じの演奏は後で考えると、演奏会の始まりとしてよく考えられた演出だった。

次のフランクのバイオリンソナタ、イ長調はロマンチックで楽器の音色が冴えて、優しくのびのびした演奏は小沢さんの得意とするとろに違いない。途中あまりの気持ちよさに不覚にもいねむりをしてしまった。(^^ゞ

１５分の休息をはさみ後半は、成田為三の「浜辺の歌」と貴志康一の「月、竹取物語」で、ほっとくつろいだ。小沢さんのバイオリンの響きはとても軟らかく、日本のメロディーがよく合うと思う。

その後のショパンの夜想曲第２０番嬰ハ短調は喩えようもなく美しく、最高に盛り上がった。小沢さんの衣装は薄いピンクで風にそよぐ風情は特別だった。 会場の雰囲気も軟らかく親密で小沢さんの人柄を感じさせた。

サンサーンスのロンドとカプリチオーソ　作品２８は技巧の必要な曲だ。早いフレーズも力強い部分も破綻なく弾きこなしていく力量に感心した。ピアノのアレクサンダーさんとの息もぴったりで、久しぶりに良い音楽を聴いた満足感で私の心は一杯になった。

アンコールは２曲、エルガーの曲とガボットだった。ロゼの１階のホールではK先生の奥様の属される富士市の幾つかの生け花グループの展示会があり、演奏会の前に目の保養 をさせていただいた。(^・^)
　

5月16日（日）

今年もＭさんが伽羅蕗（きゃらぶき）を持ってきてくれた。私が好きなのを憶えてくれていて毎年持ってきてくれるのだ。

Ｍさんは当院に勤務していた歯科衛生士さんだ。数年前、結婚を機会に退職した。今は子供が二人いて、その子供さんのために2カ月おきに定期検診にみえている。

以前,タラの芽を持ってきてくれたこともあるが、最近はほとんど採れなくなったという。伽羅蕗だけでも私にとっては有難い。食欲のない時、伽羅蕗があればいくらでもご飯が食べられる。

ところで、何故、蕗の煮たのを伽羅蕗というのだろうか。広辞苑で調べてみた。「蕗の茎を醤油で伽羅色になるまで煮しめた料理」と書いてある。伽羅色とは濃い茶色で香木の伽羅の色だという。なるほど、、

とても時間がかかる料理らしい。Ｍさんに感謝、、

5月13日（木）

注文しておいたパルスオキシメーターが届いた。

4月1日からの保険点数改正で、特定の病名の患者さんに医療機関からの情報に基づいて全身管理を行いながら歯科治療を行った場合に点数が請求できる。

私の注文したのはカシオの小型な製品だった。検知部に人差し指を差し込んで計測するようになっている。これで動脈血中のヘモグロビンに結合した酸素の量を測る。脈拍もモニター出来るようになっている。

正常値は96％以上、95％以下はやや酸素不足、90％以下にならないように管理する必要がある。酸素飽和度はＳｐＯ２と略される。Saturation, Pulse, Oxygen のこと。

4月22日（木）

私が今、夢中なのがシューベルトの音楽だ。ピアノ小曲集のＣＤ、Dances、演奏はピーターゼルキン、は運転しながら車の中で聴く。

また、家でよく聞くのがミサ曲第二番ト短調Ｄ１６７、ライプツィッヒ放送交響楽団、指揮はヘルベルト・ケーゲル。堅苦しい宗教曲の感じが全くしない。ストレートに心に入ってくる響きは、若くして亡くなった作曲家の類まれな才能を感じさせてくれる。

演奏会ではモーツアルトやベートーベンなどに比べて聴く機会がすくないシューベルトだが、皆さんにもぜひ聞いてもらいたい。

4月11日（日）

満開の桜はいいけれど、散っている桜は風情があってもっといいと思う。

今日は近くの公園で桜の花びらを浴びながら弁当を食べた。外で食事をするのは久しぶりだ。

子供が小さい頃はこの公園によく来たものだ。しかし彼らが家を出てからそのようなことは滅多になくなってしまった。

公園はその頃、子供たちとタンポポ公園と名付けたほどタンポポが沢山咲いていた。その後、ゲートボール場となって一面の黄色い蒲公英はほとんどみられなくなってしまった。

暫らくしてゲートボールは行われなくなって、現在はクローバーに覆われている。そして蒲公英はところどころに咲いているだけだ。桜の木だけが昔と変わらない。

4月4日（日）

「桜の木の下には死体が埋められている」と書いたのは梶井基次郎だった。本当にそう考えなければ納得できない美しさが満開の桜にはある。

先日から気温が上がり、富士市でも今日あたり満開が期待されている。残念ながら朝から小雨が降っている。しかし、それも風情だろう。

昨年、診療所の近くの小潤井川の夜桜を家族と楽しんだ。以前は名所といわれるところによく出かけたが、最近は近くで花見をする。花見といっても車で行って少し散策するだけで、お弁当も酒もない、本当に見るだけの花見だ。

学生の頃、大学のある小倉へ各駅停車の電車を乗り継いで、ユースホステルに泊まりながら帰ったことがあった。

その時、見た神戸芦屋の桜、尾道の千光寺公園の桜、山口県下関市の火の山公園の桜は今でも憶えている。

その後、桜前線にしたがって日本を南から北まで2ヶ月程かけて旅してみたいと思っていたが、いつしかその情熱も冷めてしまった。

3月20日(土）

いろいろあって最近少し落ち込んでいたのだが、たまたま昔集めていたLPを聞いて救われる思いがした。そのLPは30年以上前に小さなブームだった南米インディオのフォルクローレ集だ。

モノラルで雑音が多く音質ではとても今のCDにはかなわないが、心の底から湧いてくるリズムと不思議な魅力を秘めたハーモニーは西洋音楽にないよさがある。

ケーナという笛と素朴な打楽器、その他数種類の楽器によって演奏される音楽に私の心は揺さぶられる。ラテン音楽の要素も混じって底抜けに明るようでいて、また憂いを含んだメロディーに癒される。

涙のケーナ；アントニオ パントーハ。RA-5714　有名な「花祭り」も入っている。
アンデスの笛；ロスチャコスの芸術。GT-5021　「太陽の乙女」等

3月19日(金）

よかった。日本がUAEに勝ってアテネ行きを決めた。昨日の試合は日本の動きが非常によかった。攻める時はゴール前に何人か必ずいて、こぼれ玉でも上手く拾うことが出来た。このような布陣がひければゴールの機会は確実に増えるだろう。

3月14日(日）

アウェーで引き分けたのだからホームでは悪くても引き分け、勝ってあたり前だと思った。アンダー２３、アテネを目指すサッカー日本チームはバーレーンとの試合を１−０で失った。これでUAEとバーレーン、日本がほぼ同率となった。あと二つの試合を日本はどうしても勝たなければならない。

今日のバーレーンとの試合は終始日本が押し気味のようだった。しかし、危ない場面もいくつもあった。サッカーのことは良く分からないが、優勢でも点が入らなければしょうがない。向こうのチームはここぞというときにスピードと集中力で点を奪っていく鋭さがあった。

3月4日（木）

三日ほど前から風邪気味で、筋肉痛、頭痛、咽頭痛があり鼻水が出る。熱はない。昨日が最も悪かった。今日は少しよくなった。

ここ数年ほとんど風邪を引くこともなかったので安心していたのだった。思えば、4、5日前風呂を出たあと、パソコンの前に長い時間すわっていて冷えたのが悪かったようだ。

心配だったのは、もしかして京都の方で騒がれているインフルエンザではないだろうかということだった。(^^ゞ

先週の金曜日に炭酸ガスレーザーのデモ機をメーカーが持ってきてくれた時のことだ。出入りの材料屋さんが近所のスーパーからにこにこして「160円のパックが100円引きだった 」と言って鶏の胸肉パックを買ってきてくれた。切開や焼却の練習用にそれを素手で触ったのが悪かったかもしれないと考えたりした。

でもまあ、今回はこのまま治るような気がする。鳥インフルエンザの人間への感染第一号にならなくてよかった。

2月24日（火）

先週の木曜日に2枚のバッハの無伴奏チェロ組曲のＣＤを購入した。1つは今井信子のビオラの2枚組みＣＤで、もう一つはチェロのポール・トルトゥリエ演奏のＣＤだ。

今井信子のビオラの曲は一言で言うと「優雅にして軽やか 」、ひょっとしてこの曲はビオラのために書かれたのではないかと思うほど音のバランスが良い。

ポール・トルトゥリエの方は、ヨーヨーマの演奏が青年の力強さを表しているとすれば、初老の理知と円熟を感じさせる演奏だ。

2月18日（水）

歯科医という仕事は人間相手のため、多分他の仕事と同じように、とても疲れてしまうことや、コミュニケーションが上手くとれなくて落ち込んでしまうことがある。私はどちらかというとくよくよ考えたり、そのことから考えを切り替えることがなかなか出来ないほうなのだ。そんな時、悶々とした気分を切り替えるために音楽を聴くのはいいかもしれない。

しかし、落ち込んでいる時には普段きいているような明るい軽い曲を聴く気にはなれない。もっと自分の心を痛めつけて、暗い深いところから精神を持ち上げてくれるような曲を聴きたいと思う。それで、ＣＤラックから取り出したのが、バッハの無伴奏チェロ組曲だった。

ヨーヨーマの奏でるバッハは毅然としていて力強い、そして優しい。チェロという楽器の音色はこういう気分の時聴くのに最適だ。明日は休診なのでＣＤショップで他の奏者のバッハの無伴奏チェロ組曲 も探してみようと思う。

2月11日（水）

先日Kさんが採れたてのとびっきり美味しいイチゴを届けてくれた。しかし、しばらくぶりなので電話で道を聞かれた。我が家への道は一部団地の中を通る 。左に曲がる交差点の目印に電話ボックスがあることを伝えた。しかし、Kさんは電話ボックスに気がつかなかったと言っていた。今日その道を車で通ったとき、電話ボックスを見たら、非常に目立たない色 が塗ってあった。

街から公衆電話がほとんど姿を消して、付近ではここにしかないので、目印になるかと思っていたのだが、このような目立たない褐色では見つけるのが難しい。 最近、街路灯の柱や構造物も、街の景色に溶け込んだ色になっている。目印にはならないなと思った。

2月1日（日）

「１月は行って、２月は逃げる」などと言うらしい。この調子だとすぐ3月になりそうだ。おっと、まだ二月になったばかりなのに何てことを言っているのだろう。(^・^)

きょうは天気がよく、居間の南側のガラス戸ごしに春の気配を感じさせる明るい光がはいってきていた。外の風はまだ冷たいけれど、なんとなく、ほんわかとしたいい気分だ。

先日から始めているダイエットの効果がでてきたらしく、血圧が幾らか下がってきた。胚芽米を食べるようにしている。少しご飯が黄色い感じがするだけで、まずくない、何にも抵抗が無い。これで体にいいというのだからうれしい。

1月22日（木）

では、どう違うかと言うと、「Dr.Atkins' New Diet Revolution」のダイエットの特徴は、糖質の徹底的なカットを行うことにより体脂肪を燃やす代謝の能力を獲得するというプログラムを用いているという点だ。

体が脂肪を消費する癖を獲得することにより目的を達するらしい。タンパク質や脂肪の制限は全くしないと言う。私の感じたのは、これは肥満のかなり進んだ人用のダイエットではないだろうかと言うことだっだ。

それにたいして「The Best Diet on Earth」は、野菜や果物、加工してない穀類（whole grain)、低脂肪牛乳、魚などを多く摂るように食事を工夫しなさいという、ダイエットの常識というべきところを奨めている点である。

生活や買い物の仕方をとおしてダイエットを日常生活に取り入れ体の健康を取り戻して、その結果肥満を解消しましょう、スリムな体型を維持しましょうと言うことだった。

私がどちらに共感したかと言うと、後者であった。野菜果物好きの私としては、「The Best Diet on Earth」の方が健康的で楽しめるダイエットではないかと思う。

1月18日（日）

当院の歯科衛生士の一人に「ダイエットの本を買ったよ」と話したら、「どこをダイエットするのですか」と言われた。近頃の若い女性においては「ダイエット」ということと「痩せる」ことは同意語になってるようだ。かなり痩せてみえる私が体のどこの部分をスリム化する必要があるのと思ったのだろう。そういわれると以前から内臓脂肪のせいでお腹がぽっこり出てきているのでお腹のダイエットをしなければならないと言えるのかもしれない。

しかし、ダイエットとは英語で食事のことであり、ほんらい食事療法のことを言う。50代ともなると生活習慣病にかかっている人も多いと思う。私もその例にもれない。生活習慣病を克服するには毎日の運動と食事の管理が欠かせないことは分かっている のだが、なかなか実行できないのが実情だ。

運動は時間の関係でなかなか出来ないので、食事の方で何とかならないかと思った。そこで本を買ったと言うことだが、どうせ読むなら英語の本でも読んでみようと思いインターネット書店のAmazon.co.jpで探してみた。よく売れている順に出て来るのでそのなかから2冊購入した。2日ほどで届いた本は「Dr.Atkins' New Diet Revolution」と「The Best Diet on Earth」だ。驚いたのはこの2冊の本の内容が全く異なることだった。

1月8日(木）

夏川りみのCDを4枚買った。｢涙そうそう」「南風」「ていだ」「ファムレウタ」、

再デビュー後大ヒットした、涙そうそう、が3枚のCDに入っていたので、4枚も買ったのは失敗だったかなと思った。しかし、それぞれ雰囲気の違うCDだったのでそれはそれでよかった。

タイトルが沖縄言葉なのか意味不明だったが、曲を聴いてそして解説を読んでなんとなくかわかった。4枚のなかでは「涙そうそう」が一番先に出たCDで、 この2曲目の｢あなたの風」も「花になる」もとてもよい。

だが、最も気に入ったのは最近リリースされた「ファムレウタ」だ。ファムレウタとは子守唄のことで、夏川 りみの透き通るような高音が効果的に生かされている。優しく優しく歌われて、聴くと誰でも子供になって、母親に抱かれているような気分になるだろう。大人への子守唄でもある。

ファムレウタの4曲目に「天の子守唄」が入っていた。これはモンゴル出身のオユンナが歌った曲で、独特の「フェーフェー」という呼びかけが効果的だ。 フェーフェーはモンゴル語で「ねんころり」というような意味らしい。

わたしはオユンナのCDを何枚か持っているが、天の子守唄の作曲がオユンナ自身だったのを知って驚いた。最近オユンナはテレビに出てこないがモンゴルへ帰ってしまったのだろうか。

　夏川 りみのウェブサイト

1月3日(土）

正月3日ともなると元日に決意した今年の抱負も、もうすでにあやしくなってきたりします。あまりきっちり決めておくと挫折も早いので、ゆるやかな方がいいかもしれません。私の決意した「少なく食べて多めに運動する」ということはまだ挫折したわけではありませんが、どのくらい続くかあやしくなってきました。皆さんはいかがですか。禁煙を患者さんに奨めたりしている割には自分の習慣はなかなか変えられないものですね。

昨年の暮れ、居間のカーテンを変えました。何年も変えていなかったので、クリーニングも時々していたにもかかわらず汚れや痛みがひどくなっていました。変えた結果、とても清清しく部屋が明るくなり、冬の日差しもよく入るようになり暖かく感じます。和風の家では年末に畳を変えたり、障子を張り替えたりして正月を迎えますが、洋風の部屋の場合はカーテンを変えることで、とてもリフレッシュしますね。その意味で今年は爽やかな新年を迎えられたと思います。

1月1日(木）

新年明けましておめでとうございます。ことしも「気まぐれ日記」、昨年以上に気まぐれに、またとりとめもなく書き散らすかもしれませんが、どうか宜しく お願いいたします。

さて、ここで新年の抱負でも語りたいところですが、昨夜のテレビ見ましたか？曙とボブサップの試合です。曙負けましたね。日本人なら曙を応援するでしょうが、私は曙がリングに上がった瞬間に、「あ、体出来ていないな、無理だろうな」と思いました。

ボブサップの体は大きいだけではなくて筋肉のかたまりです。かたや曙の体は大きいには大きいけれど、しまっていなくてとてもこの競技で通用するようには見えませんでした。多くの人がそう思ったのではないでしょうか。案の定、相手に圧力はかけながら倒すだけのダメージは与えられずにいくつかのロウキックとパンチを受けてダウンしていまいました。スタミナも充分ではなかったようです。

ダウン後しばらく起き上がれなかったので「頭へのダメージが重大でなければいいのだけれど」と心配してしまいました。しばらくして起き上がった時には本当に「よかった」と思いました。後遺症がないことを祈ります。

曙が勝つと思った人はいたのでしょうか？私はどうも曙は関係者にうまく乗せられてその気になってしまったのではないかと思いました。もちろん相撲からプロレスに転向した力道山という強いレスラーはいましたが、相撲は相手を打ちのめしたり、柔道の関節技のようにやり方によっては相手に致命的なダメージを与えるようなスポーツではないのです。

奉納相撲というように神社で豊作や健康を祈るものだったのでしょう。土俵があって相手を外に押し出すだけで勝負が決まります。相手 がすぐに立ち上がれないほど打ちのめしたりしなくても勝てるのです。それだけになんとなくおおらかです。大相撲の力士がＫ１のような格闘技に参加するには、特別な訓練が必要ではない のでしょうか。

リング下で観戦していた曙の若い 奥さんと可愛い子供たちがとてもかわいそうでした。なぜあのような状態で試合に出たのでしょうか。お金のためだだったとしたら、非常に残念です。

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元日の朝、あたりまえにお雑煮とおせち料理を食べた。我が家の雑煮は元日は白味噌仕立て、餅は角切りもち。いくつ餅がいるかと家内に聞かれたので、少なく食べることを考えて、一つと答えた。できあがったら、餅が二つ入っていた。いやとは言えず二つ食う羽目になってしまった。やれやれいつもこのとおりでなかなか少なく食べることが難しい。ダイエットで家族の協力がいかに大切かわかる。

おせち料理はこのごろ出来合いのお重入りを頼んでいるが、いつもたいていまずい。ところが今年生協から頼んだ宅配もの、京風おせちわた奈べ「慶｝三段重、19,800円、は見た目も綺麗で、美味しかった。憶えておいて来年も頼みたい。(^・^)